トヨタの部品製造会社「小島プレス」をつくった男
2月末に発生した、トヨタ自動車部品製造会社「小島プレス工業株式会社(愛知県)」がサイバー攻撃を受けた影響で、トヨタ自動車の製造ラインが停止したというニュースが大きく報じられました。
「小島プレス工業」は富山地域とも深い関わりがあります。創業者の小島濱吉(旧性:渡辺)は、明治24年に高崎地区に生まれ、6歳に岩井尋常高等小学校に入学、12歳から東京深川の商店に勤めました。その後、大正6年に名古屋市熱田に小島商店を立ち上げ、昭和13年にトヨタの協力工場として自動車部品を作る「小島プレス工業所」を設立し、昭和20年に豊田市に工場を移転しました。小島濱吉は、会社の経営に関りながらも、社会福祉事業にも大きく貢献しました。「富山中学校」開校時は、校内に「小島図書館」を建設するなど、学校教育にも深い理解を示していました。小島濱吉は昭和49年に82歳で亡くなりましたが、故人の思いを受け継ぎ、平成29年の富山学園の開園式には、小島濱吉の孫の小島洋一郎氏より学園旗や桜の苗木が寄贈されました。